劇場
下北沢駅前劇場
日時
2007/10/04〜05
WEB

ひとおもひのひと

〜本郷菊坂万年ホテル、今宵はお化けも出ぬそうな〜

大正時代、東京は本郷菊坂に菊富士ホテルという宿がありました。
当初は、大正博覧会に訪れる外国人客のための、自称「東京で3番目」のホテルだったのですが、いつの間にやら作家と画家の下宿と変貌してゆきます。
大杉栄、谷崎潤一郎、竹久夢二、坂口安吾、直木三十五、他、錚々たる面々と彼らに関係する女性達が、このホテルを舞台に愛と憎しみの物語を演じました。

それはもうすごいエピソードの数々なのですが‥‥
一番興味を持ったのはこのホテルを経営する三男六女の家族のこと。
文豪や有名画家といっても、実態は常識がぶっ飛んだとんでもない連中です。
そんな輩を相手に平然と日々の暮らしを営む大家族‥‥

大正ロマンはそんなパワーの中にこそあるのではないでしょうか。
今の私たちが失ってしまった大切なもの。
今回はそんな時代の看板姉妹と字書きと絵描きの物語です。

劇場
下北沢「劇」小劇場
日時
2007/03/13〜18
WEB

お産と遺産

〜小峰の兄妹の特別の一日〜

規格外のおせっかい焼き。ウザくて迷惑、でも愛してる。

「お兄ちゃんシリーズ」と呼ばれる小峰一家の物語の「お産と遺産」は第一作目です。
とんでもないキャラのお兄ちゃんが活躍、というか騒動を起こすのですが、実は彼の行動はいつも物事の核心を突いています。
でも普段とりつくろって生きている妹たちにはそれが大迷惑。
実際にこんな兄がいたら泣きたくなること間違いなしです。

『愛すべき』というのは【いかにもかわいらしい。好ましく感じられる】という意味ですが、彼はかわいらしくもないし好ましくもありません。
でも、彼こそ愛すべき人物なのです。

そんな兄と妹たちの家族を巻き込んだ、お産と遺産をめぐるあったかい涙と笑いの物語。

劇場
池袋シアターグリーン エリア171
日時
2006/07/13〜17
WEB

おいないさん

〜島が危機の時には、あの人が現れる〜

『おいないさん』は『オイル089』の改訂版です。
『オイル089』は歳をとらない人々の物語で、他劇団で何度も上演された再演希望のとても多い作品です。

実は『オイル089』はNHK-FMで『エドモンたちの島』という連続ラジオドラマになりました。
舞台版はコメディーSFでしたが、ラジオ版は設定を変え瀬戸内の島を舞台にした奇譚となっています。
今回は、そのラジオ版舞台版の融合版であり完成版です。
で、タイトルも『おいないさん』と変更しました。

「オイル」から「おいない」、つまり「老いる」から「老いない」へ。
懐かしくそして切ない夕暮れ‥‥
あの感動のラストシーンがさらに輝きを増してよみがえりました。

劇場
下北沢駅前劇場
日時
2005/11/02〜08
WEB

スカタン

〜あなたは怒る側?それとも怒られる側?〜

『すかたん』には2つの意味がある。
一つは[当てがはずれること、騙されること]。
そしてもう一つが[へまをした人を罵っていう言葉。とんちんかん。まぬけ]だ。この場合、当然そこには第三者がいる。
「スカタン!」と罵るのは第三者であって、ヘマをやった本人ではない。
被害をこうむったであろう第三者‥‥。よくよく考えてみると、ヘマをやるような奴と係わったそいつが一番スカタンかも。

今回Dotoo!が挑むのはそんなスカタン達の物語。
舞台はある病院の看護婦寮。
その男子禁制の寮に乗り込み隣家を張り込む刑事達。
当然、そんな状況で段取りよく犯人逮捕とはいかないわけで、寮の規律もどこへやら。
ほら、また誰かが怒ってる‥‥「このスカタン!」

劇場
下北沢駅前劇場
日時
2005/05/13〜22
WEB

LOW BUDGET

〜俺たちが組めば 怖いモノなどありはしない‥‥ カネ以外なら〜

Dotoo!とPool-5がタッグを組んで描く、映画制作の危機を乗り越えるクルー達の物語!! 
 
『LOW BUDGET』=『低予算』=『予算の少ない映画』のこと。
日本映画は常に低い予算と闘っている。独立プロならなおさらだ。
ここにもそんな映画クルーが一組。予算だけでなく、我侭な出演者や、頑固な監督やスタッフ、天気や弁当さえも現場を圧迫し、撮影の中止という危機が迫る。
しかし彼らは負けない。
マイナスさえも利用し、逆境を乗り越え、知恵と勇気で “完成”というハッピーエンドを目指して突き進む。
その姿は、勝利を目指して不利な状況を打破してゆくアクション大作や戦争巨篇のヒーローそのもの。
当然、ラストにはあっと驚く逆転劇が待ち受けている。
ただ映画と違ったのは、彼らはヒーローと呼ぶにはあまりにもしたたかだった‥‥。

*Dotoo! ni POOL-5